//オバマ大統領のネット選挙戦略はSNSだけでなくiPhoneに勝因があった(後編)

オバマ大統領のネット選挙戦略はSNSだけでなくiPhoneに勝因があった(後編)

By | 2015-09-24T22:05:23+00:00 9月 24th, 2015|Categories: 起業|

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 前半に引き続いて、オバマ大統領のネット選挙戦略を
マーケティングの視点から見ていきます。

 

Webマーケティングでは名簿(リスト)を取得することが
一番大切です。

このリストを取得する手法は、オバマ陣営も活用していました。

通常の選挙では、支援組織の団体名簿などへ
スタッフが片っ端から電話を掛ける「スパム手法」でした。

基本的に日本の選挙ではこの方法が取られています。

 

これに対してオバマ陣営は、
オプトインに登録させたのは携帯電話の電話番号でした。

 

こうすることによって、SMS(ショートメールメッセージ)を送ることができ、
呼びかけの電話も掛けることができます。

 

こうして集められた電話番号へ呼びかけの電話をボランティアスタッフが行いました。

 

スタッフはリストを印刷して電話を掛けるのですが、
その際の内容も、「オバマを支持してください」という従前のものではなく、
「確実に投票にいってくださいね」という内容でした。

 

スパム手法の電話営業だと、
不愉快な思いをすることがたくさんありますが、
予めフィルタリングできているので、
電話をかけるスタッフも快適に電話が出来ました。

 

選挙の結果は皆さんのご存知のとおりでしたが、
特段20代からの得票率が高いのがSNSを使ったことの作用が現れています。

 

オバマ大統領の選挙手法は、スタートアップの典型的な手法を活用しています。

 

オバマ陣営のCTOハーパー・リード氏は
シリコンバレーのGoogle、Facebook、Webベンチャーから
次々と自分のITチームへと採用を行います。

 

ITチームは最終的には約40人になっていました。

ITチームは支持者のデータベースを作成をするために、
2012年の選挙では徹底したコストダウンを図っています。

 

プラットフォームとして使ったのはAmazon Web Service(AWS)を活用しました。

 

Amazon Web Service

http://aws.amazon.com/jp/

 

支援者のデータベースとなるものは、もちろんスパム名簿ではありません。

 

1 公的な有権者名簿(有権者が投票したかどうかもわかります)

2 08年選挙の名簿

3 オプトインページから登録されたデータ

4 FacebookなどSNSなどから得られる個人データ(住所、氏名、電話番号、メールアドレス)

 

このデータベースは適宜更新されるようにしています。

例えば、支持者AさんがFacebookアカウントを使って
ホームページにログインしたとします。

 

そうすると、このAさんの友達は誰かFacebook上で氏名などが判明します。

 

有権者名簿と照会すれば、Aさんの友達が投票したかどうかわかります。

 

まだ投票していない場合には、
Aさんメッセージを送り「友達にも投票に行くようお願いして欲しい」と促します。

 

友人はAさんからのお願いなので、
その依頼に応えて投票へ行く可能性が高くなります。

 

インターネット全体に向けて情報を発信しても、
対象があまりにも大きくてメッセージが失われてしまします。

 

しかし、Facebookでは交友関係に限ったところにメッセージをおくることができるので、
影響力が大きく非常に効率的なのです。

 

またTwitterについては、発信の影響力が大きいフォロワーを見つけ出し、
この人達にダイレクトメッセージを送ります。

オバマ大統領からのメッセージですから喜ぶ人は多く、
さらにフォロワーに向けて発信してもらいます。

 

そしてデータベースと電話が連動させるツールを開発し、
電話をかけた時の相手の反応を書き込みができ、
データベースに反応ができる体制を整えました。

 

こうした有権者名簿やFacebook、Twitterの情報は
ビッグデータそのもので 一般に公開されているものです。

ビッグデータとFacebookなどのSNSを活用し、
メッセージや電話をかけ投票を呼びかけるとともに、
戸別訪問や電話作戦で投票行動に導きました。

 

オバマ大統領の勝利にはこうしたSNSやiPhone、
ビッグデータの活用が大きく貢献したのでした。

 

 

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